2006.12.12更新
初冬を迎える遊びココロ
報告#16 : 宮城 アドバイザー 小川 大輔

秋が深まり水温が下がってくると東北の海は賑やかになる。
根魚達が産卵の為に接岸してくる。

日頃長閑にファミリーフィッシングを楽しんでいる湾奥の漁港。
そんな静かな漁港でも大きな根魚が釣れるようになる。
九州出身の僕にとって、
そこで釣れる魚のサイズの違いは本当に衝撃的だった。
最初は何故家族連れの釣り人が50cm枠のタモを持っているのか不思議だった。
九州でハゼやカサゴをちょい投げや探りで釣るようなそんな気楽な釣りで大きな根魚が釣れるのだ。
アイナメの40cmクラスはざらで、
50クラスもたまに出る。
ベッコウゾイも同クラスが出るので、
そのタモは大げさでもなんでもないのだ。

そんな漁港での根魚釣り。
今年は冷え込むのが遅く、
根魚達が接岸してくるのが遅れているようだ。
12月に入っても接岸はまだ本格化していない。
だけれども、気になって仕方ないので、
いつもの港に向かう。

今日の狙いはベッコウゾイだ。
ベッコウはマズメ時を狙う。
いくら沿岸部とはいえ朝の冷え込みは厳しい。
水温と気温の差が激しいので、
海面から湯気が出ている。
美しいけれどそれだけ寒いということだ。

かじかむ手でリグを組む。
いつもは浅い場所で狙うが、
今日のパターンは深場狙い。
まだ“乗っ込み”と呼ばれる産卵行動。
それが始まっていないからだ。

中潮の上げのタイミング、
潮流が早いのでシンカーはナツメ5号を選択。
フックとシンカーの間に蛍光球を2つ噛ませる。
フックは#1/0、それにクローワーム。
三陸定番のヘビーテキサスリグだ。

この重いリグを思い通りに操りでボトムの変化を叩くには強いロッドがいる。
柔らかな竿だと根を弾けずに根掛りが頻発してしまうのだ。
チョイスしたロッドはルートロックRR-69M。
CODEのロックフィッシュロッドシリーズ中、一番ヘビーなロッドだ。
ルアーアクションのみならず、
魚を掛けたあと、瞬時に根から離さなくてはならないので、
バッドがしっかりとしていなければ使い物にならない。

魚を誘うアクションは人それぞれだ。
シェイクしてみたりスイミングしてみたり、
まだまだ発展途上の釣りなのでどれが正解というのはわからない。
僕が好きなのはリフト&フォール。
大きくリフトして魚にルアーを見せてやる。
そしてラインを張ってフォーリングしながらバイトを待つ。
このフォーリング中のバイトを取るのが面白い。
コツッとかグンッとかという重さが乗るようなバイトが多い。

今日のそれはフッとリグの重さが消えるものだった。
間髪入れず思いっきりフッキングする。

乗った。

手応え十分だ。
この瞬間が気持ち良い。
けれどその気持ち良さを味わう暇は無い。
バットの強さでそのまま一気に根から引き離す。
うかうかしてると根に潜られてしまう。
底さえ切ってしまえばこっちのもの。
ゆったりとそのファイトを楽しむ。
水中からゴンゴンと大きな首振りが感じ取れる。
何度も何度もロッドを絞り込む。
それをかわし浮かび上がって来たのはまずまずサイズのベッコウゾイだ。
35cmクラスで人間で言うと中学生クラス。

体高のある魚体はいつみてもカッコいい。

これから根魚の接岸が本格化してくるともっと楽しい釣りが出来る。
厳しく長い冬。
東北の釣り人の数少ない熱い楽しみだ

 

Text & Photo:Daisuke Ogawa
示し合わせていた訳でもないが、
ひとりが魚を掛ければチームプレーが始まる。
それは、ひとり、ひとりが、
魚を掛けた喜びを知っているのと同時に、
仲間と喜び合う術を知っているからだ。
Tackle Deta
TARGET ベッコウゾイ
ROD CODE RouteRock RR-69M
REEL SHIMANO Biomaster2500
LURE Texas Rig